ダクト圧力損失計算のフリーソフト・エクセル

10 cc0222 - ダクト圧力損失計算のフリーソフト・エクセル 空調設備 ソフト


このページでは、いくつかのダクトの圧力損失計算・抵抗計算ソフトを紹介していきます。
ソフトそれぞれの特徴や、効率的に作業できる有益な情報が盛りだくさんあり、便利に使えます。

また、この後半の記事では、圧力損失計算・抵抗計算ソフトを導入しない企業の問題点や導入した際のメリットについて説明します。

無料ダウンロードサイトから、使えるダクトの圧力損失計算・抵抗計算フリーソフトやExcelのシステムツールを探してください。
お探しのソフトがきっと見つかりますよ。
低コストで、業務効率の改善を図りましょう。

 

ダクト圧力損失計算のフリーソフト・エクセル

ダクト圧力損失計算

ダクト圧力損失計算
矩形、円形ダクトの圧力損失計算を行います。塩ビ管・鋼管・鋳鉄管・円形・角形ダクトに対応します。ダクト要素、機器の損失係数計算機能があります。複数のブック、シートを切り替えながら作業ができます。各種図表を収録済みです。直管・弁類・継手類のデータは登録済です。ダクト抵抗計算・ダクト静圧計算・ダクトサイズの選定ができるアプリです。ランキング上位の人気です。

DuctChecker for Windows(R)

DuctChecker for Windows(R)
空調・換気ダクトサイズを決定するための支援ツールです。定圧法によるダクトサイズを決定します。基準単位摩擦損失抵抗、基準風速を自由に設定できます。決定ダクトにおける実損失抵抗、風速等を表示します。空調負荷計算・冷房負荷計算・熱交換器計算・熱伝導計算・熱負荷計算・換気計算などにおすすめのソフトウェアです。ダクトメジャーはもう古いですよ。

DP-Calc

DP-Calc
ダクト、配管の抵抗や口径を、簡単に計算することができるおすすめソフトです。ダクトメジャーなどで管口径を求めていませんか。コンピューターを使って、抵抗や口径を計算できます。管の口径、延長、器具等の摩擦抵抗により、失われるエネルギーを計算します。

建築設備 : 空調・換気ダクトの設計

建築設備 : 空調・換気ダクトの設計
空調・換気ダクトの設計ソフトです。データの必要な「行」を複写して貼り付け、m数などの必要データを集計すれば設計書ができます。シックハウス対策や一般換気計算、ダクト設備の設計確認を簡単に処理できるように、ソフト化してあります。ダクトメジャーは必要ない、空調負荷計算・冷房負荷計算・熱交換器計算・熱伝導計算・熱負荷計算・換気計算・ダクトサイズの選定などにおすすめのソフトウェアです。

シックハウス 一般換気の設計 空調・換気ダクトの設計

シックハウス 一般換気の設計 空調・換気ダクトの設計
シックハウス対策や、一般換気計算が簡単に処理できます。標準化してソフト化してあります。設計の知識は、設計の基準シートを参照すれば簡単に理解できます。データーの必要な「行」を複写して白紙計算シートに貼り付け、m数などの必要データーを入力して、集計すれば、設計書ができます。空調負荷計算・冷房負荷計算・熱交換器計算・熱伝導計算・熱負荷計算・換気計算などにおすすめのソフトウェアです。ダクトメジャーと比較すると、とても簡単に使えますよ。

 

企業が圧力損失計算・抵抗計算のソフトを導入していない理由

圧力損失計算・抵抗計算ソフトやシステムツールは、企業にとってはどうしても必要となる計算ソフトだとは思います。
しかし、様々な理由により導入していなかったり、持っていても機能をフルに活用できていない企業も多いと思います。

企業が圧力損失計算・抵抗計算のソフトを導入していない理由とはどのようなことなのでしょうか。
たとえば
・複雑な計算はどうせできないのではないか。
・他のソフトに反映できないと意味がない。
・顧客に提出できるような計算書は作れるのか。
・難しすぎて専門家じゃないと使えないんじゃないのか。
・コストが割高で、外注に振ったほうが安いんじゃないか。

上記の理由に加え、様々な理由により、ソフトを導入していない、または検討しているが導入をためらっている企業が多いようです。
しかしながら、これらの理由は一概に正しいとは言えません。

圧力損失計算・抵抗計算フリーソフトの長所と使用法

複雑な形状でも計算が可能

新設の店舗設計の場合は、効率の良い設備設計を加味しながら、意匠設計をおこないます。
既存店舗の改修工事では、換気設備機器のレイアウトなどが制約される場合が多いかと思います。

このようなとき、従前のソフトでは非常に難解なダクト形状になります。
また、配管経路によっては複雑な計算が求められることにもなります。

最新の圧力損失計算・抵抗計算ソフトであれば、難解な計算もなんなく解決することができます。
どんなシチュエーションにも対応可能なので、幅広い要求に答えることができます。

データベース化して活用できる

専門的なソフトであっても、計算したデータを他のソフトに引き継ぎ利用することが可能です。
ソフトの中にはエクセルのアドインを利用したものや、拡張子変換に対応したものなど、引き継ぎ方法は様々なものになります。

顧客から要求があった場合や、設備設計の外注などを請けた場合なども、即座に顧客が求める形式に変換し、提出することができます。

仕事量をこなしていくと、データも蓄積されていきます。
データベース化することで、近似の物件が利用でき、合理的に作業を進めることができます。

難しい操作が不要

計算ソフトだからといって、専門家のみが使用するようなソフトばかりではありません。
パソコンが不慣れで、操作方法がわからないなんて思っている方でも使用できます。

建物形状や使用部材などをプルダウン形式で、またはフローチャートに基づいて入力していくだけの操作です。
スマホが使える程度の知識があれば充分使いこなすことができるはずです。

必要な項目を指示することで、事務職の方でも扱うことができる、非常に魅力的なソフトなのです。

低コストで導入可能

導入時のランニングコストは経営者にとっては、非常に注目するべきところです。

ダクト圧力損失計算プログラムの導入費用はかなり安価であり、フリーソフトやシステムツールも数多くあります。
また、抵抗計算のできるソフトもあるので、比較表を参考に選択してください。
ダクト抵抗計算・ダクト静圧計算・ダクトサイズの選定ができるアプリやエクセルテンプレートもありますよ。

外注費用を考慮すると、複数回発注した金額と、それほど変わることは無いはずです。

計算自体も自社でおこなえるので、納品を待つ必要はありません。
タイムリーに作業することで、業務改善に貢献できます。
ランキング上位の人気アプリやExcelテンプレートを集めたので、今までの作業と比較すると雲泥の差ですよ。
エクセルの入力のように簡単に使えるので、安心できます。

ダクト圧力損失・抵抗計算ソフトのメリット

ダクトの圧力損失計算、抵抗計算のフリーソフトには、多くのメリットがあります。
・複雑な計算ができる
・データ蓄積により、効率的な作業ができる
・簡単操作で誰でも扱うことができる
・低コストで、しかも業務効率改善ができる

設計作業に最適な、ダクトの圧力損失計算、抵抗計算ソフト導入のヒントは見つかりましたか。

昨今はデザイン性の高い店舗などが多くなり、意匠設計に携わることが多くなっているかと思います。
優れたデザインは、設備設計までも取り込み空間に一体性を持たせます。

ダクト圧力損失計算と空調負荷計算 その1

空調設備のダクトを設計するに当たっては、色々な計算を行って、ダクトのサイズが決まり、最終的には、送付機の容量などが決まりますから、機種選定ということになります。
ダクトサイズ選定の初めに行うことは、空調負荷計算や冷暖房負荷計算による風量計算です。次に、空調の熱負荷計算を行い送風量計算から送風量を決めます。熱負荷計算を行うときに注意することは、熱を出し入れする構造体の熱伝導計算でしょう。
次に、換気量計算を行い、吹き出し口と吸い込み口の個数と配置を決めます。それらから、ダクトのルートが決まり、ダクトサイズの選定となります。ダクトサイズを決めるには、ダクト静圧計算とダクトに設置される不足品などのダクト抵抗計算から、ダクト圧力損失計算を行います。ダクト圧力損失計算や風量計算では、ダクトメジャーを使うと、簡単に計算結果が分かり、ダクトルートやサイズを試行錯誤して決めるときにダクトメジャーは便利です。以上の計算から、送付機を殿メーカーのどの機種にするかの検討に入ることができます。
なお、熱負荷計算では、吸気と排気の熱交換をしないと空調機器の無駄が生じるため、全熱交換器を入れて熱交換器計算をしてダクトサイズの選定に役立てています。さらに、熱負荷計算のときに負荷場所の配置換えなどがあったときは、再度、熱伝導計算と熱交換器計算を行い、熱負荷計算をやりなおし、結局は空調負荷計算からダクトサイズの選定までやり直す場合があります。

定風量単ーダクト方式の特徴

空調の基本方式は単ーダクト方式ですが、この方式では、中央式の空調機から、空調負荷計算1本の主ダクトで各部屋に空気を送ります。空調機で空気を送る各部屋の合計から、空調負荷計算して全室熱負荷を設計最大値として、給気の温湿度条件と風量を決めて各室に空気を供給します。部屋の熱負荷に変動があったときは、給気量を固定したままで給気の条件を変えるために、定風量方式と言われます。
ダクトにつながる全部の部屋に、同じ状態の空気が送られるため、部屋の熱負荷の顕熱比が違っている部屋があると、室内の乾球温度は設計値を維持しますが、室内湿度は部屋の潜熱負荷によって、部屋ごとに違ってくることは避けようがありません。
また、空調機制御によって、代表とする部屋の室内か、主還気ダクト内の空気の温度と湿度から、設定した温度と湿度になるように熱伝導計算と熱負荷計算を行い、空調機出口の状態を決めています。設計条件や部分的な負荷のときには、温湿度検出器を設置した部屋以外は、設定の温湿度になるとは限りません。

定風量単ーダクト方式の空調機の室温制御

定風量単ーダクト方式の空調機の基本的な自動制御は、エアフィルタ、空気冷却コイル、加熱コイル、加湿器、送風機で構成されます。
冷房運転する時は、室内の代表的ポイントか還気ダクト内の温度と設定温度を比較し、室温が設定値より高い場合は冷水制御弁を開き、低い場合は冷水制御弁を閉めます。冷却コイル性能と冷水量で空調機出口空気温度が制御されますが、湿度はコイル性能によるため制御できません。この制御では、熱伝導計算を行って、熱負荷計算を行い、ダクトに変更はないかダクトサイズの選定の手順で確認します。必要になれば、ダクト圧力損失計算を再度行い、ダクトサイズの選定を行います。
ダクト圧力損失計算を何度か試行錯誤するときは、無料のフリーソフトをダウンロードして使うのがおすすめです。特にランキング上位で人気のフリーソフトは、計算からダクトサイズの選定まで簡単に行うことができます。

空調機の取入れ外気量制御

外気を換気用に取り入れると、負荷が大きくなるため、空調設備のエネルギーをできるだけ少なくなるように、取入れ外気量は絞った方が良いです。部屋にいる人数や室内に漂う粉じん濃度に対応して、少ない取入れ外気量とするため、外気取入れダンパの開度は、最小とします。このとき換気計算を行い、空調負荷計算と冷房負荷計算を行い、空調容量に問題ないか確認が必要です。換気計算は必要な部屋の数だけ行います。部屋の二酸化炭素濃度は、1000ppm以下とビル管理法で規定されているため、炭酸ガス濃度計でダンパの開度を調節すると、自動制御となります。
空調の運転初めの立ち上がっているときの予冷や予熱時には、空調負荷を軽減するために、外気取入れダンパを全閉とします。このときも空調負荷計算を行い、ダンパサイズが適正か確認が必要です。
換気計算ソフトは、人気の無料フリーソフトやアプリがあるほかに、空調機メーカーから出されているフリーソフトもあり、無料でダウンロードが可能です。換気ソフト単体のフリーソフトは少なく、むしろ空調機計算の無料・有料のフリーソフトが多く、人気・ランキングで選ぶことができます。空調機メーカーのソフトウェアは、システム化していて、クラウドで誰でもアクセスできるものもあります。無料の試用期間のソフトウェアのうちランキングの上位のソフトは、ダウンロードして試してみるのもおすすめです。さらに、エクセル(excel)を使ったソフトもテンプレートや選択ツールを備え人気があり、ダウンロードして試すのもおすすめです。

ダクト圧力損失計算と空調負荷計算 その2

定風量単ーダクト方式の機械式定風量装置

機械式とセンサー式の2種類がある定風量装置を使うと、室内給気量や排気量をいつも同じ空気量で運転することができます。
機械式定風量装置は、ダクト内に風圧を受ける羽根や筒があって、ダクト内の風圧が高くなると空気量を少なくするように流路を狭め、定風量を保ちます。羽根などの後ばねで、風量が設定されています。ユニット前後に圧力差があって、設定値以上になると、風量がほぼ一定になる特性を持っています。機械式定風量装置には、また、プロペラ回転数やブレードに当たる風圧で検出した回転トルクから求まる風速を電気信号に変え、風速から計算した風量を一定にするダンパ開度調整を行います。
ダクト内の機械式定風量装置の羽根や筒、プロペラ回転数やブレードを設けると、ダクトの圧力損失が増えるため、ダクト圧力損失計算とダクト抵抗計算を行って、ダクトサイズの選定を行う必要があります。なお、抵抗にはダンパも含まれるため、ダクト圧力損失計算とダクト抵抗計算のときに忘れてはいけません。
ダクト圧力損失計算、ダクト抵抗計算、ダクトサイズの選定を行う無料のフリーソフトやアプリ、テンプレートやツールを備えたエクセル(excel)の計算シートなどが人気です。空調メーカーが出す空調用システムも充実して使い易さで比較すれば、アイソメ図から自動計算できる点は、ダウンロードして試行するのもおすすめです。空調用システムは、ダクト計算だけでなく、熱伝導計算や熱負荷計算、また熱交換器計算も充実したシステムソフトウェアです。

定風量単ーダクト方式のセンサ式定風量装置

センサ式定風量装置は、ダクト内に設置した円柱から生じたカルマン渦による超音波から風量を求めるものがあり、また、風圧を受ける弾性板に風圧が当たり、弾性板固定のマグネットと対向ホール素子間距離の変化で、生じた起電力から風量を得るものもあり、このセンサ式定風量装置でダンパ開度が制御されます。
機械式定風量式を使うときは、ユニット入口で必要最小の静圧を保てるように、給気送風機の運転を制御する必要があります。

定風量単ーダクト方式の静圧

給気ダクトの下流にある分岐部を過ぎると、ダクト内風速が低下するため、静圧を再度取得する必要があります。ダクト系全体を見て定風量装置の配置は、静圧再取得を行いダクト静圧計算を行うと、ダクト系の途中で最低の静圧になってしまいます。そのために、出口側の給気ダクトの1/3から2/3の位置で、あるいは、送風機に近くにある定風量装置と、遠くにある定風量装置の間の75~100%のダクトの位置で、ダクト静圧計算も行い最小静圧を検出すれば、送風機の運転制御が可能です。
また、それぞれのサブメインダクトに、定風量装置があるときは、サブメインダクトそれぞれで静圧を検出し、送風機を最低静圧制御すれば良い結果が得られます。
風速を検知してダンパ開度を制御する機構のものは、ダクト系内にある多数の定風量装置のダンパの中から、開度100%のダンパ合わせて送風機を運転すれば、他のダンパは開度を絞った状態で制御して定風量を保つことができます。最近の例では、系内にある全部の定風量装置のダンパ開度から、この方法によって送風機の必要とする静圧をダクト静圧計算で求める方式が、用いられています。

ダクト圧力損失計算と空調負荷計算

一つの事務所やビルなど大きな場所への空調設備を設置するためには、ダクトや付属設備の配置設計が必要ですが、そのために、色々な計算を行って、ダクトのルートやサイズが決まり、空調設備や送付機の容量などが決まります。
空調設備や送付機の容量が決まるまでには、熱負荷計算を行い送風量計算から送風量を決めます。熱負荷計算を行うときに注意することは、窓や収容人数のような熱を出し入れする構造体の熱伝導計算が必要です。次に、換気量計算を行い、部屋の負荷容量が決まります。
次のダクトのルートを決めるために、吹き出し口と吸い込み口の個数と配置を決め、ダクトサイズの選定となり、最後にダクトルートが決まります。ここで、ダクトサイズを決めるには、ダクト静圧計算とダクトに設置される不足品などのダクト抵抗計算から、ダクト圧力損失計算を行います。ダクトメジャーは現場で使いますが、ダクト圧力損失計算や風量計算を行いながら、計算結果からまた計算を繰り返すなど試行錯誤が必要なときに、計算結果がすぐに分かるダクトメジャーは便利です。ダクトメジャーを使うと、簡単に計算結果が分かり、試行錯誤計算を行うと便利です。以上の計算に基づき、空調設備や送付機のメーカー選定を行います。
なお、熱負荷計算では、吸気と排気の熱交換をしないと正しい空調機器選定にならないため、全熱交換器を入れて熱交換器計算を行い、ダクトサイズの選定に利用します。熱負荷計算では、通常、再度熱伝導計算と熱交換器計算を行う必要が出てきますので、熱負荷計算・空調負荷計算・ダクトサイズの選定をやり直すことも生じます。
ダクト圧力損失計算、ダクト抵抗計算、ダクトサイズの選定を行う無料のフリーソフトやアプリ、テンプレートやツールを備えたエクセル(excel)の計算シートなどが人気です。空調メーカーが出す空調用システムも充実して使い易さで比較すれば、アイソメ図から自動計算できる点は、ダウンロードして試行するのもおすすめです。空調用システムは、ダクト計算だけでなく、熱伝導計算や熱負荷計算、また熱交換器計算も充実したシステムソフトウェアです。

変風量単ーダクト方式

変風量単ーダクト方式は、定風量方式に対して設計給気温度のまま送風温度差を変えず、室内の熱負荷変化に応じた熱負荷計算を行い、送風量を変える方式で、変風量方式と言います。この方式では、部分負荷によって風量が減少したときに、送風機の風量を絞って動力を減らし、省エネルギーを図ります。空調機からの給気温度は、給気ダクト内の温度計器で一定に保ち、それぞれの部屋の負荷の変化を室内に設置した温度計で検出し、空調負荷計算による風量を各部屋の負荷に応じ、変風量装置が送風量を変更します。変風量方式では送風機の動力の省エネが図れますが、負荷の減少に伴い送風量も減少するため、換気計算で計算した換気取り入れの外気量も変わるために、換気性能を低下させるというデメリットもあります。そうならないように、送風温度変更制御は、負荷の減少に対して換気計算と空調負荷計算を行い、換気用送風量を確保する制御を行います。

変風量装置

変風量装置には、絞り型、バイパス型、誘引型の形式があります。
絞り型は、定風量装置を利用していて、風量変更のために機械的な定風量装置を設けています。センサで直接ダクト内の風速を検出しているため、ダクト圧力損失計算やダクト抵抗計算でダクトサイズの選定し、そのダクト内の風速から室内の温度計信号でダンパを絞り、風量を変えます。
バイパス型は、いつも定風量で運転されて動力軽減にならないため、採用されるケースは稀です。
誘引型は、空調機から送風される高圧空気を、高速で吹き出して室内空気と混合して負荷に応じて変えるため、送風機が高圧運転し、動力が大きくなるというデメリットがあります。
ダクト圧力損失計算を何度か試行錯誤するときは、無料のフリーソフトをダウンロードして使うのがおすすめです。特にランキング上位で人気のフリーソフトは、計算からダクトサイズの選定まで簡単に行うことができます。

送風機の風量制御

室内に設置した温度検出器によってダンパの風量調節機構を使い、変風量装置の風量制御を行うことで全送風量は減少しますが、次のような方法で、主送風機の運転制御を行います。
① 空調負荷計算で求めた各変風量装置の風量の合計と、変風量装置上流をダクト静圧計算による必要最小静圧に保つように、送風機の運転点を決めます。
② 変風量装置のダンパが指示する開度から、装置のうち全開になっているダンパの開度を維持できるように、ダクト静圧計算によって送風機の運転静圧を決めます。変風量方式のダクト-送風機系の風量・静圧・送風機回転数・取入れ外気量の制御を行うのは結構難しく、決定的な解決策はなく、開発中という段階です。なお、変風量方式で風量を絞ったとき、送風機の静圧が上昇し、ダクト静圧計算やダクト抵抗計算からダクトの破損を招くおそれのあるときは、制御できる静圧の上限を検出し、その時は送風機の運転を止めることが必要です。

ペアダクト方式

変風量方式では、部分負荷に対しては、最小風量と最小外気量の確保が必要です。最低の給気量は送風機の出口風量で制御し、外気量は系全体として確保しますが、部屋ごとに必要な量が必ずしも確保できないというデメリットがあります。
この変風量方式のデメリットを補う方式が、ペアダクト方式です。事務所ビルのインテリアゾーンのように、年間を通して冷房負荷が掛かっている場所で、基本となる負荷と部屋の空気の質を維持させる換気の量を保つ必要があります。冷房時も暖房時も、外気と還気の混合空気を室温より3℃ほど低い温度で運転する定風量空調機系と、冷房時の熱負荷変化に対しては還気のみを処理し変風量で運転する空調機系を、別々に運転することで、両方の系の給気を混合して、室内に送風する方式が、ペアダクト方式です。
換気計算ソフトは、人気の無料フリーソフトやアプリがあるほかに、空調機メーカーから出されているフリーソフトもあり、無料でダウンロードが可能です。換気ソフト単体のフリーソフトは少なく、むしろ空調機計算の無料・有料のフリーソフトが多く、人気・ランキングで選ぶことができます。さらに、エクセル(excel)を使ったソフトもテンプレートや選択ツールを備え人気があり、エクセル(excel)が得意ならダウンロードしての試用がおすすめです。空調関係メーカーのシステム化したソフトウェアは、クラウドで誰でも使え、アプリとの連携も抜群です。無料の試用期間中は機能制限なしで使えるため、試用がおすすめです。また、フリーソフトのうちランキングの上位のソフトは、エクセル(excel)をベースにしたものも多く、ダウンロードして比較しても楽しみです。

外気冷房

部屋を快適にするために、換気計算に基づいた換気用外気を取り入れます。特に、部屋内の空気の質を良くするために、換気計算に基づき外気の適切量の取入れが必要です。しかし、設計時点の冷房負荷に対する外気の取り入れ量割合は、事務所ビルでは50%程度になるため、冷房を使っている時には、できるだけ冷房負荷計算から外気の取り入れを減らします。そのため、熱負荷計算と冷房負荷計算から、在室人員に見合った外気量や、室内のCO2濃度を規定値に保つように、外気取入れダンパの開度を制御します。
外気温が部屋の空気温度より低い場合は、部屋内で還気を再循環するより、外気だけで吸気に必要な温度まで空調機で冷却した方が、冷却する負荷が減って省エネ効果があります。外気の温度が十分に低いときは、外気と還気の混合空気を、直接、吹出し空気として使うことができます。冷房時に冷房負荷計算による空調用の風量を、外気で済ますように制御する空調機の運転を外気冷房と言います。
冷房負荷計算、熱負荷計算、熱伝導計算の無料のフリーソフトやアプリは人気のあるソフトが多数あります。多くがエクセル(excel)をベースとして、テンプレートを元に選択ツールから条件を選ぶか入力して計算します。また、有料のソフトウェアやシステム化したソフトウェアも多く出されています。熱伝導計算では、窓の材質、太陽の当たる角度など熱負荷に影響する項目をテンプレートに網羅し、選択ツールから選定させるものです。さらには、住宅や事務所のダクトルート図から位置や形状を変えて都度冷房負荷計算・熱負荷計算・熱伝導計算を行います。無料でダウンロードでき、試用期間中機能制限なしで使えるものがほとんどで、試用にはおすすめです。

店舗設計の必需品、それが、ダクト圧力損失計算ソフト・抵抗計算ソフトです

なぜ勝ち組企業は、圧力損失計算ソフト・抵抗計算ソフトなのでしょうか。
店舗設計、特に飲食店設計では、ダクトの圧力損失計算や抵抗計算が必要な場面がでてきます。
特に、意匠設計を生業としている場合、設備設計者へ依頼することなく、給排気設備を設計するために必要となるものとは何でしょうか。

空調の設計業務を急ぎで仕上げなければならないとき、さまざまな計算が必要になってきます。
例えば、構造計算や、風圧力の計算などです。
特に、飲食店の設計では設備機器も多いため、必要排気量や圧力損失などの計算も必要になります。

そんな場合、ダクトの圧力損失計算・ダクト抵抗計算・ダクト静圧計算・抵抗計算ソフト用の無料ダウンロードリンク集があると重宝します。
空調負荷計算・冷房負荷計算・熱交換器計算・熱伝導計算・熱負荷計算・換気計算もできるソフトウェアやエクセルテンプレートがあれば、もっと便利です。

ランキング上位の人気アプリやExcelテンプレートをを揃えたので、今までの作業と比較してみてください。
無料でダウンロードできますよ。

 

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空調設備 ソフト
建設部門のソフトウェアとCADデータ 『建設上位を狙え』
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